ブラック企業体験記 ~飲食業界編 飲食は業界だけがブラックなんじゃない。ブラック人材が集まるんだ。 ~

food 皆のブラック企業体験記

飲食業は力仕事も多い

飲食業って意外と力仕事で、店舗(1F)とは別に事務所(3F)までワインのケースやグラスを毎日運んだりしてました。

なので休日は基本寝ているだけで終わるのですが、月に1回グループ店舗の社員が集まってワインの勉強会をする日があったんです。

将来はフランスで働くことを夢見て

これは筆者が町場のフレンチレストランで働いていた20代前半、社会に出て直ぐの経験(約2年)です。

地元の専門学校にて「レストランサービス・ソムリエ業務」について学んでいた私は将来フランスで働く事を夢に、東京のレストランで修業をすることに決めました。

理想と現実のギャップは非常に大きく

ただ、当時私の中で飲食業といえば

・ミシュランに載るようなレストラン
・ホテルの中の高級な所
・サービスマンは社会的地位の高い職種
・やる気に満ち溢れた人ばかり
・同い年の修業をしに来た若手が多い

という理想で構築されており、実際に入社し配属された先は

・運営可能な最少人数のみ
・店長以外アルバイト
・変わった人が多い
・ディナーは「THE レストラン」だがランチは「回転数上げてなんぼの薄利多売」
・シェフ>サービスマン
・皆将来に不安を感じている
・就業時間が常軌を逸している
・そもそも飲食業ってチェーン店も含めての飲食業

というデカすぎるギャップを最初に感じながら従事していくことになりました。

1日のスケジュールは当然過酷

実際に働いていた時の1日のスケジュールは

7:30 起床
9:00 出勤
9:00~11:00 掃除&ランチ準備
11:00~14:00 ランチ営業
14:00~14:30 賄いタイム
14:30~15:30 休憩
15:30~18:00 掃除&ディナー準備
18:00~22:00 ディナー営業
22:00~24:30 片付け&ワインの勉強で居残り

です。

満足感とサービス残業

勿論上記は毎日でしたが、店長が1度「後輩が入ってきたらお前もランチからの出勤で良いよ」と言ってくれたことがあり、内心ガッツポーズをとっていました。

その約束が果たされたことはありませんでしたが笑

理由は【店長と私以外に社員が居ないから】とのことでしたが、今考えると関係無い気がしてなりません…。

これって残業代えぐくない?と気になる方もいるかもしれませんが、全てサービス残業です。

というか出勤してるか?しか報告方法がありませんでしたし、20歳そこそこの社会に出たばかりの私にはこれが異常だとは思わず「将来の為に修業している!」という謎の満足感を得ていました。

勉強会は23時から

しかも飲食業って意外と力仕事で、店舗(1F)とは別に事務所(3F)までワインのケースやグラスを毎日運んだりしてました。
なので休日は基本寝ているだけで終わるのですが、月に1回グループ店舗の社員が集まってワインの勉強会をする日があったんです。
多くの人が集まるわけですから勿論若手の私は休日に参加をしていたのですが、時間がとんでもないんです。

集合:23時

え?と思いますよね、僕も思いました笑
これは各店舗の営業が終わってから皆が集まってくるためこんなに遅い時間からの開始になっていたんです。

勉強会の参加は任意という名の強制

内容はソムリエがワインの批評をしている場面を想像して頂ければ良いと思います。
約4皿程料理が出てきて司会(毎月担当が変わる)が料理に合うワインを紹介し皆であーでもないこーでもないと批評をします。

全てが終わり帰宅の時間は深夜、終電も有りませんので全員タクシーで帰宅します。

タクシー代は出ません。

実はこのワイン勉強会は【強制】ではなく【任意】であり、来る人は時間やタクシー代についても承知の上で来るんですが、店舗によっては上司からの圧で【ほぼ強制】な所も多かったようです。
※私も御多分に漏れずでした

店長のご機嫌をうかがう日々

今までの内容でわかる通り拘束時間が尋常じゃなく長いのですが、本当のブラックは別にありました。
そもそも飲食、特にサービスには正解って無いんですよね。

その時の店長が「THE パワハラ」で、
・本人が納得できないサービス
→その時によって感覚が変わるらしく、教えてもらったとおりにしても怒りモード

・ビールの泡の入れ方
→やり直しを連発、絶対に原価悪くなっていた。

・料理の説明方法
→料理に興味の無いお客様(相手の女の子をお持ち帰りしたいだけとか)にはサクッと終わらせたりもNG、もうよくわからん。

このように常に店長の機嫌を損ねないようにスタッフ皆で気を付けながら過ごしていました。
また結構沸点が低い人だったので、手をあげることもしばしば…

掃除の業者さんがお店に来た時に店長が居なかったので、また時間を空けてから来てもらう事にしたことがあったんですが、何故かそれを聞きつけた店長が後ほど現れ「お前がそのくらい対応しろ!」と店舗脇で愛の体罰を受けたことがあります笑
(前は対応したら怒ったくせに…)

しかも防犯カメラでそれを見ていた管理人が止めに来てくれたのですが、私もまだ若かったのも有り「このくらい大丈夫です」とほざいた自分を呪いたいですね。

他にも怒りを通り越して笑ってしまったのは、いつも通りコーヒーマシンで作ったコーヒーを出したら「なんだこれは!?」と激怒されまして(誰が作っても同じになります。)、事務所まで連行され1時間ほどの説教タイムが過ごしました。
あれ、正解はなんだったんだろうな…と今でも稀に思い返します。

夢はあるものの体は正直

とまあこんな感じの生活を約2年ほど続けましたが、身体は正直なもので悲鳴をあげ始めていたんですね。
それがきつくて営業中ではあったのですが病院に行かせてもらったんです。

診断としては「帯状疱疹」に掛かっており、重症気味だったため入院してもいいかもしれないとのこと。

その旨を店長に伝えたところ「結局お前は出来るのか?出来ないのか?」と質問され、将来の夢を捨てれなかった私は「出来ます!」と言い切ってました。
阿呆ですよね。

ただ長くは続かず結局入院することに、その際にお医者さんから「この生活を続けると必ずまた同じことを繰り返す」と諭されて飲食業を引退することにしました。

今ではこの経験があったからこそ忍耐力がついたし、新しい業界でなんとかやっていけているので良い経験だったなと感じてます。
代償は大きかったですが笑

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