ブラック企業体験記 ~ウェディング業界編 笑顔の裏でメンタルはボコボコ ~

weddingrose 皆のブラック企業体験記

心から笑顔で笑えなくなる

お客様の幸せを祝わないといけない立場なので笑顔で祝福しながら、心からは笑えなくなりました。

それでも、笑顔で祝福することは仕事なのです。

そのうち笑顔の作り方を意識しないと笑えなくなり、まぶたや頬が痙攣するようになりました。

就職したのは結婚式の二次会幹事代行業者

結婚式の二次会幹事代行業者に勤めていました。

ウェディング業界に就職したかったのですが就活が上手くいかず、ウェディング部門のある同じ親会社の二次会業務に就職することになりました。

ウェディング業界はメンタルをやられる人も多いハードな業界だということはわかっていたのですが、私が体験したのは想定以上の長時間労働とそれによる生活習慣の乱れ、自分のプライベートの破滅でした。

社員になった最初の1年は、アルバイトのスタッフと一緒に二次会の現場へ行ってリーダーとして運営業務を行わないといけません。

その1年が経過すると二次会中は事務所で管理業務や受け持ちの他の二次会の業務をしながら会場スタッフがカメラや集金したお金を持ってくるのを待ちます。

それから社員が入金作業やバイトに貸し出した機材のチェックをして、二次会のレポートを書いてその日の業務は終了です。

帰りはブラック企業あるあるの帰れないか事務所に寝泊まり

二次会は披露宴が終わった後に行われるので昼過ぎから10時くらいまでにあることが多く、事務所は近隣の3つの都市を管轄するので遠い現場だと事務所から電車で2時間くらい離れています。

当然、週末の帰りは終電もしくは事務所に泊まりがほとんどです。

しかし、事務所にはそのような帰れないスタッフが多いのに仮眠室などはないのです。

みんな自分のデスクに突っ伏して寝たり、床にブランケットを敷いて、その上で寝たりしています。普段は土足で歩いているような床にです。

福利厚生は当然無し

事務所は駅近の中心地のど真ん中にあるので、徒歩や自転車通勤の圏内に部屋を借りるのは給料から考えると不可能でした。

福利厚生に住宅手当てなど当然ありません。

事務所にはシャワー室などもありません。
なので泊まりになるとビル内のお湯のでないトイレの洗面台で顔を洗って歯を磨いて、事務所に戻って机で寝るのです。

1年でスーツのサイズが小さくなる

春のウェディングシーズンの終わりや秋のシーズンの初めは季節的に暑く、体臭も気になり、倒れるように寝ても無意識の中で臭いなと感じて悪夢を見ます。

そして、次の日の二次会プランニング業務でお客様と会うことになるので体臭をそのままにはできず朝一の電車で家に帰り、シャワーを浴びてまた出勤することになるのです。

当たり前のことかも知れませんが、家に帰れず事務所で寝泊まりすることになるなんて入社前には聞かされていませんでした。

残業代も夜10時までしかつけられません。

ウェディングシーズンの時期は毎週末こんな状態が当たり前で睡眠時間が不定になるので、その結果平日も家のベッドで寝ても熟睡できず、寝ても疲れが取れないという日が続きました。

生活習慣が乱れるので食欲も湧かず、スーツのサイズが2号小さくなりました。
たった一年のうちにです。

仕事のせいでプライベートが犠牲に

入社した時、私には大学時代から付き合っていた彼氏がいました。

彼はメーカーに勤務していて私とは違って土日祝日が休みです。

ウェディングに入りたいとずっと言っていたので土日に仕事が入ってすれ違いになることは分かっていました。

なので、私と彼は就職を機に同棲して休みが合わなくても家では一緒にいられるようにしていたのです。

しかし、上記のように家にすら帰れない週末が当たり前だったのです。

デートできない、家ですらまともに会えない日々で入社から一年半後には彼とお別れしました。

全て仕事のせいにはしたくないですが、せめて隔週で交代して週末の仕事にあたれたらプライベートをこんなに犠牲にしなくて済んだのに、と思います。

笑顔の作り方を忘れる

お客様の幸せを祝わないといけない立場なので笑顔で祝福しながら、心からは笑えなくなりました。

それでも、笑顔で祝福することは仕事なのです。

そのうち、笑顔の作り方を意識しないと笑えなくなりまぶたや頬が痙攣するようになりました。

2年持てばベテランになれる現場

上司や先輩たちにこの状況をどう乗り切ったか聞いてみたいと思いましたが、それもほとんど意味がありませんでした。

社員の入れ替わりがものすごく激しいのです。

多くの女性社員は私と同じように彼氏と別れ、2年ももてば良い方で二次会会場スタッフのアルバイトに転向したり、辞めたらしていきました。

この状況を乗り切った先輩という存在はいないに等しく、本社採用の事務所のマネージャーは、二次会業務の統括だけすればいいので泊まりになることはなく10時までで帰宅するので、参考にはなりません。

最終的にうつ病を発症

仕事上は笑顔でハッピーなオーラを出していないといけませんでした。

しかし私の内面は失恋の辛さ、不眠、食欲減退、疲労の蓄積などでボロボロ、トイレに立った際に不意に涙が出て号泣して止まらなくなることもありました。

どちらが本当の自分なのか、自分の心の定位置が分からず不安な気持ちが込み上げてきて過呼吸になる時もありました。

とうとう病院へ行き鬱病の診断をもらい、1か月有給を取得した後に会社を辞めました。

辞めた後は体調が回復

お金も貯金を崩して生活しているしまた就職活動しないといけませんが、週末がやってくるたびに動悸がしたり涙が止まらなくなったりしなくなり、仕事が辛かったんだなあと振り返っています。

今は、やっと夜も眠れるし食べ物も美味しいです。

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